「デザインあ展」を楽しむ3つの方法(1人パターン&複数人パターン)
今、5年ぶりに開催されている「デザインあ展」に行ってきました。
(7/19からスタートしているので、今日は開催4日目
いやあ、ふつうにおもしろかったです。
2013年のときは友人と2人で行ったのですが、
今回はひとりで参戦してきました。
そこで、
「1人で行く場合の楽しみ方」と「複数人で行く場合の楽しみ方」の方法を
ぼくの体験をもとにまとめてみましたので、
これから行きたいな〜と思っている方はぜひ参考にしてください。
1. 前提:「デザインあ展」とは?
2. 「デザインあ展」を楽しむ方法(1人で行く場合)
3. 「デザインあ展」を楽しむ方法(複数人で行く場合)
4. まとめ
1. 前提:「デザインあ展」とは?
まず、前提として
「デザインあ展」はもともとこどものデザイン思考を
学ぶためのNHKの番組が発祥となっています。
そのため、基本的にはこども向けの作品、コンテンツが多いです。
おべんとうや積み木体験など、あらゆる作品がこども向けにデザインされていました。
しかし、どんなに年を取ってもこども心を持っていない人はいないので(汚れた人も、汚れさえとれば・・)、
オトナでも充分楽しめて、ビジネスに生かせるヒントなども得られる内容になっています。
2. 「デザインあ展」を楽しむ方法(1人で行く場合)
①事前準備(リサーチ・見るべき観点をまとめる)を行う
1人で行く場合は、大抵が新たな発見をしたり、
感性を磨いたりすることで楽しみたい!という人が多いと思います。
要は最大の目的は「学び」ということ。
そのためには、事前準備(予習)というのが充実度を上げる上でとても重要です。
例えばリサーチ。
この企画はどういう趣旨で行われているもので、
誰を対象にどういう人がどういうメッセージを伝えようとしているのか
そのことがわかることで、自分は何をどの観点で見るべきなのかを測る指標を定めることができます。
ぼくの場合は、以下の項目を事前にまとめておきました。
- (自分が行く)目的
- 「デザインあ展」リサーチ情報
- 見るべきポイント
- ゴール
こんな感じでEvernoteに
ここでのポイントは、
「考えすぎず、さっとまとめること」です
そんな厳密にやっても行く前なので大抵のことがわかりません。
(ぼくもかなり雑に、5〜10分くらいでまとめました)
とはいえこういう事前準備という行為をすることで、
主体的に関わる姿勢になっていることが楽しむための最大の準備になるんですね!
ちなみに、事前のリサーチや見るべき観点をまとめておくことなどは、
1人でなくてももちろんできるし、やっておいた方が良いのですが、
友人と一緒に行くとなると
時間の制限や趣向の違いによっては
想定通り回れないことが多々あると思うので、
完全に思い通りにやれる1人だからこそ最大限生かされるメリットと言えます。
②自己対話を繰り返す
せっかくのアート展なので、ただ作品を見るだけではだいぶもったいないです。
作品を見て、自分が感じることを知ったり、
どういうことなのかを自分の頭で分析してみることで、他の人にはない、
自分だけの価値を見出すことができるのです。
(企画側の意図としても、そのようなことが語られていました)
ひとりで回れているので、
ひとつの作品に対して、居座る時間も自分で決めることができます。
ぼくは、
ひとつひとつの作品を見て、
メモと写真を取りながら主に以下のポイントで考えていました
・この作品のどこがミソなのか
・自分はどう思ったか?(おもしろい、好きなど)
・「てことは自分の仕事だと・・?」
具体例として、この作品(「マークだけの群れ」)
ミソ
→普段どれだけ言葉に頼って生きているか、そして頼らなくてもわかる情報がどれだけあるかをわからせてくれるところ
・自分はどう思ったか?(おもしろい、好きなど)
→マークだけだと想像力を使わざるを得なくなっているのがわかるのがおもしろい。こういうビジネスコミュニケーション系のアートは好き!
・「てことは自分の仕事だと・・?」
→現状自分は想像力の欠如が課題になってるから、マークだけを見てどういうことかを判断するトレーニングを積むことで、想像力が身につけられそう。そして生徒向けの教材でもこういうトレーニングは大事だからつくれないかやってみよう。
ぶっちゃけこれ(自己対話)をやってないと
すぐ終わっちゃいますし、単純に居づらいです。
周りの目線めっちゃ気になっちゃいますし、
1,600円のお金とここまでに要した時間がだいぶ無駄になってしまいますので、
いかに自分の中で対話できるかが有意義な時間にするための
キーになるでしょう。
③周りの作品に対する感想・反応を冷静に客観視する
これは今日ひとりで行ってみてはじめて気づいたことでした。
ひとりでいると、いくら自己対話をしていても
他のお客さんの声が山ほど入ってきます。
これは誰かと話しながらいるときの数倍入ってくるなと実感しました。
他のお客さんの感想って結構おもしろくて、
「おもしろい!」というだけの人もいれば、
「これってこういうことなんだよね」とその人の分析を声に発してくれていて、
なるほどなーと思わせてくれました。
こどもの反応の仕方とかもこれまたおもしろくて、
そういう反応を冷静に客観視した上で、
今消費者がどういうことに興味を持っているかが見えてきました。
「普段から身近にあるのに絶対に目を向けてこなかったところにスポットが当てられているのが人の心を動かすデザインの基本なんだなと知りました。
この周囲の声を冷静に見れる感じは、
ひとりで行ってみてはじめてわかるやつだなと思います。
3. 「デザインあ展」を楽しむ方法(複数人で行く場合)
①作品に対して「これってこういうことだよね」という対話を繰り返す
今回ぼくは1人で行ってみて思ったことは、
自己対話も集中してできて良いのですが、
単純に声を発して対話ができることの価値は大きいです。
「これってこういうことだよね」「いや、こういうことじゃない?」
「あーなるほど、そういうことなんだ。すごい」
まあ、これは誰しもわかると思いますが自分だけではない観点を得られるのは大きな学びであり、何よりこういう展覧会の楽しさですよね。
周囲の声はひとりのときより聞こえにくくなりますが、
その場で声を出して対話をすることで記憶にも残りやすい体験になるなと今日思いました。
②体験コーナーは思いきりふざけて笑う
これは複数人で行くときの最大のメリットであり、ひとりで行くときの最大のデメリットだと思っています。
今日ひとりで行ってみて思ったことは、
「体験コーナーがちょっと恥ずかしい・・」
これはこども向けということもあり、
オトナがひとりで歯車になる体験をしたり、
自分の名前入れて顔をつくる体験をしたり(まあ、しましたが)するのは少しやりにくかったです・・
写真とかも撮ってもらえないし、、なんか笑いにくいし、、
そのとき起きた笑いや写真も記憶に残る体験となります。
なので、複数人で行くときはそのメリットを生かして
最大限体験でふざけるというのをお勧めします(まあ、これはお勧めしなくともみんなするやつですね
笑いは思考を柔らかくしてくれますからね
受け取れるものも増えると思います。
③自分たち入りの記念撮影をする
これはだいぶ個人的なやつですが、
ぼくは記念撮影が大好きなんですが、ひとりだと自撮りしてるのが照れ臭いです・・
作品の写真だけでなく自分たちの顔入りの写真を収めることで、
そのときの自分を振り返る材料にもなりますし、
4. まとめ
1人で行く場合の楽しみ方と複数人で行く場合の楽しみ方を記しましたが、
ぶっちゃけ楽しみ方を考えること自体が何よりも楽しいので、
この記事の内容はあくまで参考にする程度で、
状況に合わせてどうすれば楽しめるか?ということを
自分で考えてやってみるということをいちばんオススメします。
「デザインあ展」は1人行ってもふつうに楽しめますし、
たくさんの学びを得ることができます。
すべての作品を見終えて振り返ったあと、
オトナでクリエイターでもなんでもないぼくでも
「なんか、自分でもヒット商品生み出せそうだな〜」
って思いましたし。
そういう創造性をくすぐってくれるのが何より有意義な体験だったなと思いました。
そのほかの展示会も自分なりの楽しみ方で楽しみ、
感性を磨いていきたいなーと思ってます。
それでは!!!